《編集コラム》広報誌をつくろう! 第8回 縦書き、横書きの基礎知識

前回までの内容

縦書き・横書き混合のメディア

広報誌 縦書き・横書き例

皆さんの身の回りにある印刷物や各種メディアを見てみると、文章が縦書きのものと横書きのものがあると思います。

例えば新聞、文庫本、俳句・短歌・川柳などは縦書き、パンフレット、ビジネス文書やウェブサイトなどは横書きがほとんど。

そういえば、学生時代に使った教科書・ノートなども国語以外は横書きが多かったですよね。

このコラムで扱っている広報誌においては、本文は縦書きで、見出しやキャプション(写真、イラスト、図表の説明文)は横書き、そういった混合パターンも一般的に用いられています。

このように私たちは、普段から縦書きと横書きを器用に使い分けているわけですが、それは日本語の文字の字形が正方形に近く、縦方向にも横方向にもつなげやすいという独特の文字デザインによるところが大きいのでしょう。

古来から日本語の文章は縦書きだったのですが、ではいつから横書きの文章が普及し始めたのでしょうか?

一説によると、それは幕末・明治初期からだそうです。欧米の文化が伝えられたことで、横文字の言葉や数字を見る機会が多くなり、それにならって日本語も横に書くようになっていったと言われています。

そして、ビジネスシーンで本格的な横書き化が始まったのは1949年以降。「公用文作成の基準について」という内閣の指示文書の中に、横書きのルールが定められました。

従来の日本語の中に、開国以降、たくさんの外来語を挟んで話したり書いたりすることになった私たち日本人。

今や、さらにグローバル化が進み、どんどん新しい横文字が押し寄せてくるようになりました。

それに伴い日本語における横書きの割合がますます高まり、「横書きのほうが書きやすく読みやすい」・・・そんな風に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

読みやすいのはどちら?

では縦書きと横書き、実際に読みやすいのはどちらでしょう?

過去の調査結果からは、「横書きのほうが読みやすい」という意見のほうが多いのだそうです。
その理由は、人間の目にあります。

目の形が横長で、左右に並んでついているため、文章を横方向に素早く追いやすい構造になっているのです。

それに対して縦書きの文章は、人の目が留まりやすいため、じっくりと集中して読むのに向いていると言われています。

そこで縦書き、横書きの特徴をまとめてみます。

縦書きが向いているのは・・・

  • 文章中心の媒体で、しっかりと熟読してもらいたいとき
  • 格調の高さや、和の雰囲気を伝えたいとき
  • 小説、新聞、雑誌、評論など

横書きが向いているのは・・・

  • 気軽に、わかりやすく内容を伝えたいとき
  • 紙面に英字や写真、イラスト、図表などを多く使うとき
  • ビジネス文書、マニュアル、理系の学術書、ウェブサイトなど

しかしながら「読みやすさ」は個人の感覚的なものですし、文章の内容によっても違ってくるでしょう。

自分の関心のない事柄が横書きで書かれているよりも、大好きな話題が縦書きで書いてあるほうがはるかに読みやすく感じるように・・・。

広報誌をつくる際も、記事の内容、構成などを考慮して縦書き中心か、横書き中心かを使い分けると良いでしょう。


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