《編集コラム》広報誌をつくろう! 第2回 広報誌ができるまで ~制作の全体像~

完成イメージを描く

広報誌制作イメージ

今回からは実際の広報誌づくりのお話に入っていきます。まず最初に、広報誌がどのようにつくられるのか、その全体像と大まかな流れを押さえておきましょう。
広報誌づくりの第一歩は「完成イメージを描く」ことです。そのためのチェックポイントを挙げていきます。

①目的・内容を考える

本コラムの第1回目で、広報誌の機能と目的を5つほどご紹介しましたが、
今から作ろうとする広報誌がどれにあたるのかを決めましょう。

例えば、

  • 組織のニュースを発信するため
  • メンバー間のコミュニケーションを活性化するため …etc

といった目的です。

そして、届けたい読者層を想定します。

  • 社員向け
  • 顧客向け
  • 一般市民向け
  • 男性 or 女性
  • 若者 or 年配

目的と読者層を描ければ、どのような内容の記事を発信するのかといった「編集企画」を考える際の手掛かりとなります。

②体裁・ボリュームを考える

例えば一般的なA4サイズの広報誌をつくるならば、
発信したい情報が何ページぐらいで収まるのか、また各ページに展開する記事が写真中心か文字中心かといった紙面イメージも、編集企画を考案する段階からなんとなく想像できているのではないでしょうか。

さらに印刷するときに使う紙質や製本スタイルもチェックしましょう。

③発行時期・届け方を考える

広報誌は月刊、隔月刊、季刊など、定期的に発行されるケースがほとんど。
どのタイミングでどれぐらいの発行部数が適切なのかも把握しておきます。

そして郵送や店頭配布など、読者に届ける手段を確保することも大切な事柄です。

大まかな完成イメージができてきたら、必要な予算も割り出せるようになります。

編集作業の流れ

つくりたい広報誌の完成イメージが描けたら、次は制作の流れを、「編集」の仕事の立場から見ていきましょう。

①企画・構成

どのページにどんな内容を展開するのか、広報誌の中身を企画します。
一番伝えたいメインコーナーを中心に、その他のサブコーナーをどのような順序で組み込むか・・・。
それに応じて必要なテキスト量や写真・イラストなどの要素を具体的に固めていきます。

②取材・原稿作成

必要なテキスト原稿を、取材・ライティングによって作成します。
編集者自身が作業することもありますが、専門知識を要する記事などは外部の識者や専門のライターに依頼。

写真やイラストは、内部スタッフで準備したりプロのカメラマンやイラストレーターに発注。
イメージ画像などは、ロイヤリティフリーの画像素材サービスを利用するのも良いでしょう。

③原稿整理・割り付け

集まったテキスト原稿は、表記統一をしたり見出しを付けたりして、読みやすいように整理。
写真やイラストなどビジュアルの要素と併せて、大まかな誌面レイアウトを割り付けます。

④誌面デザイン・レイアウト

実際の誌面デザインは、専門のDTPオペレーターやエディトリアルデザイナーに依頼します。
フォント(書体)、色使い、レイアウトを工夫し、見栄えのする誌面ができあがります。

⑤校正・修正

できあがった誌面に間違いがないかを確認。
誤字脱字をチェックしたり、写真や図版が正しい位置にあるかなどを慎重にチェックしていきます。
修正点はオペレーターやデザイナーに指示。

⑥印刷・製本

校正が終了(校了)したら、印刷は印刷会社に発注。
大部数の広報誌なら一般的なオフセット印刷で印刷され、製本工程を経て、いよいよ完成です。

各種メディア制作のご案内はこちらをご覧ください。
https://create.graphic.co.jp/

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