《編集コラム》会社案内制作のヒント 第9回 環境に配慮した会社案内 ~FSC認証紙~

環境への配慮が企業価値を高める
近年、環境意識の高まりとともに、企業の社会的責任(CSR)が重要視されています。
そんな中で、会社案内をはじめ、商品カタログ、パンフレットなど企業活動で使用する印刷物を制作する際に注目されているのが「FSC認証紙」です。
FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)は、適切に管理された森林から生産された木材や紙製品を認証する国際的な制度であり、その認証を受けた紙「FSC認証紙」は、使うことによって違法伐採を防ぎ環境保護に寄与する紙製品です。
会社案内は、企業の理念や事業内容を伝える重要なツールです。
特に、取引先や顧客、投資家など多くのステークホルダーが目を通す資料だからこそ、環境に配慮した印刷物を選ぶことは、企業のイメージ向上につながります。
「FSC認証紙を使用している」という事実を明記することで、環境意識の高い企業であることをアピールできるだけでなく、サステナビリティを重視する取引先や顧客からの信頼を獲得することにもつながります。
制作のポイント
FSC認証紙を会社案内に取り入れる際のポイントとして、まず「FSC認証マークの表示」を検討しましょう。
FSC認証紙を使用するだけでなく、適切な認証マークを掲載することで、環境への取り組みを視覚的に伝えることができます。
ただし、FSCマークを印刷物に使用する場合は、認証を取得している印刷会社を選ぶ必要があるため、事前に確認することが重要です。
次に、デザインや内容の工夫も大切です。
環境配慮型の会社案内を作成する際には、紙の無駄を削減するためにコンパクトなサイズを選んだり、レイアウトを工夫したりすることで、よりサステナブルな印象を与えることができます。
また、デジタル版と併用し、必要な場合のみ印刷する仕組みを導入することで、環境負荷をさらに軽減できます。
企業の広報担当者として、FSC認証紙を活用した会社案内を制作することは、環境保護への貢献だけでなく、企業ブランドの価値向上にも寄与します。
サステナビリティを意識した広報戦略の一環として、ぜひFSC認証紙の活用を検討してみてはいかがでしょうか。

弊社でもFSC認証紙を取り扱っています。
詳細はこちらのページをご覧ください。
https://www.graphic.co.jp/info/lp-fsc