《編集コラム》会社案内制作のヒント 第3回 会社案内の構成要素① ~企業ブランディング型~
一般的な会社案内の構成要素
前回のコラムで、
(1)企業ブランディングツールの役割
(2)営業ツールの役割
(3)採用ツールの役割
という、会社案内の3つの役割を挙げましたが、第3回以降はそれぞれのタイプの会社案内の具体的な構成要素を見ていきましょう。
まず今回は、
(1)企業ブランディングツール
として作成する場合の構成例です。
会社案内として必ず伝えなければならない一般的な内容を盛り込んだプランで、あらゆるシーンで使える汎用性の高いものとなります。
A4判16ページ冊子のページネーションの一例
P1 表紙
P2 企業理念
P3 代表挨拶
P4~5 事業コンセプト・強み
P6~11 事業案内
P12 組織紹介
P13 拠点紹介
P14 沿革・年表
P15 会社概要
P16 裏表紙
ページの特徴と制作のポイント
上記はページネーションの一例ですが、この内容に沿って各ページの具体的な原稿や画像を作成、収集していきます。各ページの特徴とポイントは次の通りです。
企業理念 | 企業の価値観や目標を示す、事業活動の根底を語る言葉。まず冊子の冒頭で、企業の原点を知っていただきます。 |
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代表挨拶 | 企業理念を受けて、現在のビジョンや方向性をトップが自ら語ることで、企業の現在地を知っていただきます。 |
事業コンセプト | 他社と差別化できる強みや特徴を、事業コンセプトとして印象的な言葉やビジュアルで表現。企業ブランドを訴求します。 |
事業案内 | 具体的に、どのような部門でどのようなサービス・商品を扱っているかを紹介します。企業規模が大きくなるほどこのページが多くなる傾向があります。 |
組織紹介 | 社内の様々な部門を一覧できる組織図は、企業規模や事業内容、部門の関連性などを伝えるために重要な要素です。 |
拠点紹介 | 各拠点の所在地や窓口情報は、連絡・問い合わせをしたい顧客にとっては必須の情報となります。 |
沿革・年表 | 企業発展の歴史を掲載。安心感・信頼感につながります。 |
会社概要 | 商号、設立年、代表、役員、資本金、取引状況などの基本データで構成。 |
まとめ
以上、会社案内の基本的な内容をピックアップしました。
もし「会社案内を作りたいけど何を載せればいいんだろう?」と迷ったときは、まず上記の要素を盛り込んだ冊子をおすすめします。
そして大切なのは「顧客はどんな情報を知りたいか」を考えること。
それによって上記構成の順序を変えたり、使用するページ数を調整するなどして、自社の特徴を知っていただくために最適なスタイルの会社案内を組み立てていきましょう。
(つづく)
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