《編集コラム》会社案内制作のヒント 第7回 ブランディングを意識したデザイン
「会社案内は企業の顔」と言われるように、営業活動や採用活動の際に最初に使われるツールです。
そんな重要なツールだからこそ、記載する内容はもちろんですが、ビジュアル面にもこだわりたいものです。
それによって会社案内は「企業ブランディングツール」としても活躍してくれます。
ブランディングとは、自社の製品やサービスの価値を高めるための様々なコミュニケーション活動のこと。
会社案内の制作においても、常に意識しておきたい要素です。
会社案内のデザインの手法
会社案内をデザインする上で、基本となるいくつかの手法をご紹介します。
1 企業ロゴやコーポレートカラーをベースに
会社案内のデザインモチーフとして、企業ロゴやコーポレートカラーを用いることで、企業イメージを統一感を持たせて訴求することが可能です。
最も一般的な手法として活用されています。
2 製品やサービスをモチーフに
自社製品の形状、素材や原材料、またサービスのイメージなどをシンボリックにビジュアル化し、デザインモチーフとして活用します。
事業内容や技術力を強くアピールできます。
3 人・社員をキービジュアルに
リクルート用の会社案内に多く用いられる手法。魅力的な社員の表情や仕事風景をピックアップし、企業の中心には「人」がいることをアピールします。
人による親近感、信頼感が企業ブランドの向上につながります。
4 その他 イラストや抽象イメージを中心に
イラストや幾何学模様、また空、海、森などの自然風景などをモチーフに用いる場合もあります。
企業イメージや事業内容を象徴するモチーフとして抽象的に表現することで注目度を高め、独自の世界観を表現できます。
制作事例
弊社で制作した会社案内、学校案内の事例をご紹介します。
京セラ株式会社 工場用採用案内
コンセプトは「未来へつながるものづくり」。生き生きと仕事をする社員の表情を中心に、コーポレートカラーである赤をアクセントに使用しています。
ヨシケイ滋賀・京都 コンセプトブック
「笑顔づくり」をテーマに、会社案内を「コンセプトブック」として制作。柔らかいタッチのイラストを取り入れ、温かみのある仕上がりとしました。
大阪河﨑リハビリテーション大学 学校案内
会社案内に限らず、学校案内でも同様の手法で制作が可能です。
リハビリテーションのプロを目指す学生が熱心に学ぶ学校のイメージを、再生などの意味を持つ「Re」を赤でシンボリックにデザイン。冊子の随所でキービジュアルとして目を引いています。
さいごに
会社案内には様々なデザイン表現があります。
制作する際は、「企業が目指すもの」と「届けたいターゲットに響くもの」、この二つ条件を両立させる内容とデザインを考えて、方向性を決定することが大切です。
(つづく)
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