ちょっと役立つ印刷・デザイン用語のマメ知識(7)~金(ゴールド)は入っていないのになぜ「金赤」?~


このコーナーでは、普段何気なく使っている印刷やデザインに関する専門用語をピックアップして解説します。

販促ツールや広報誌などの制作で印刷会社と打ち合わせをしている時、
「ここの見出しは『金赤(きんあか)』でいきましょう!」
という言葉を聞いたことはありませんか?

「金色の赤?」「まさか金粉やゴールドインキが混ざっているの?」と、不思議に思った方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、そんな「金赤」のヒミツについてご紹介します。

「金赤」ってどんな色?

結論から言うと、金赤には「金(ゴールド)」は一切入っていません。

金赤とは、商品ロゴやタイトルロゴ、さらにチラシのキャッチコピーやスーパーの特売POPなどでもよく見かける「鮮やかで明るい、パッと目を引く赤色」のこと。

とにかく「これを目立たせたい」という時に使う切り札的なカラーなのです。

その「金赤」は、フルカラー印刷の基本となる4色のインキ(CMYK)のうち、マゼンタ(M=赤紫)100%と、イエロー(Y=黄)100%を掛け合わせることで作られます。

では、なぜ金が入っていないのに「金赤」と呼ばれるのでしょうか。

実はこれには、ちょっと面白い理由があります。

① 江戸切子の発色説

江戸時代のガラス工芸である江戸切子で、赤色をきれいに発色させるために金粉を使用していました。

その輝くような赤が「金赤」と呼ばれ、現代の印刷業界でも使用されるようになったという説です。

② 「黄赤(きあか)」が訛った説

イエロー(黄色)を混ぜた赤色なので、もともとはそのまま「黄赤(きあか)」と呼ばれていました。

それが印刷現場の職人たちの間で、発音しやすく伝わりやすいように変化し、「きんあか」と呼ばれるようになったという説です。

③ 太陽のイメージ説

マゼンタのインキ単色で作る赤は、少し薄くて沈んで見えます。

そこにイエローを足すことで、太陽のように明るく暖かみのある赤になります。
太陽が放つ黄金色の光を含むような、輝かしいイメージから名付けられたとも言われています。

上記のように諸説あって、どれが本当かというのは特定できませんが、いずれにしても「金色にも負けないぐらい目立つ華やかな赤」ということになりそうですね。

ハッキリと指定できる定番の赤

デザインの修正指示を出す際、「ここを赤にしてください」とだけ伝えると、デザイナーは「エンジ色のような深い赤かな?」「少しピンク寄りの赤かな?」と迷ってしまうことがあります。

そんな時は「ここはお客様の目を引きたいので『金赤』でお願いします!」と伝えてみてください。

どんな赤にしてほしいのかが正確に伝わるだけでなく、制作側にも「おっ、この担当者さん、しっかりとした知識を持って指示をしてくれるな」と信頼されること間違いなしです!

いかがでしたか? 普段何気なく見ている色にも、面白い背景がありますよね。

弊社では、こうした細かな色のニュアンスも大切にしながら、お客様の思いが伝わるデザイン・印刷物をお届けしています。

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この記事の執筆者

株式会社グラフィックソリューションズ 営業企画担当 佐野

様々な業種の企業・学校の広告、広報メディアの企画・制作、ディレクションに携わる。見る人の心に響き、行動を促す「伝わるコンテンツ」の設計を追求。本ブログでは、長年のエディター兼ライターの経験を活かし、多角的視点からメディア活用法や制作の舞台裏を発信している。

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